クリニックの認知度アップと再来患者を増やすポイントとは?
目次
再来患者・再受診率をあげるために
クリニックへの再診患者数を把握するために、まずは初診率をチェックしてみましょう。 初診率を把握することは、クリニック経営の戦略を考える上で重要になってきます。
厚生労働省が平成29年に行った「医療施設調査」によれば、一般診療所における平均初診率は約14.3%です。 診療科目別の初診率を比較すると、精神科や整形外科は10%未満と低く、内科や産婦人科は11~14%程度、眼科や歯科は17%、小児科や皮膚科、耳鼻いんこう科はいずれも20%以上と高い傾向にあります。
自院の初診率が平均よりも高い場合は、再診患者を増やす施策が必要です。
再受診してもらうための3つのポイント
再診患者を増やすための具体的なポイントを確認してみましょう。
再来院の重要性を伝え、次回予約をする
処方薬などで症状が回復した場合、患者自身の判断で再来院の必要がないと考えてしまうことが多くみられます。 そのため、検査結果の数値や治療方針などを丁寧に説明し、患者に再来院の重要性を理解してもらいましょう。 次回の来院日時を伝えることも、再来患者を増やすことに繋がります。 予約制をとっていない医院でも、「1ヶ月後の10月1日、午前10時にお越しください」と日時を明確に伝えることで、再来院率があがるでしょう。
再診だけでなく、再初診の方へもアプローチする
再初診(1ヶ月以上~3ヶ月後の受診される方)へ向けてのアプローチもポイントのひとつです。 一定期間は経過しているものの、再来院してくれる患者はそのクリニックや先生に信頼をおいています。 そういった患者に対しては、クリニックからのダイレクトメールが効果的です。 前年来院したインフルエンザ予防接種や花粉症の患者に、流行時期の混雑する前に来院を促すダイレクトメールを送ることで、再受診に繋げられます。
患者目線を意識したコミュニケーション
医師の説明や対応に関して、不満を抱える患者は多くいます。 不満をもっている患者が増えると、再受診する可能性は低くなってしまいます。 不安をかかえている患者にとって、医師は大きな存在です。 患者目線でわかりやすい説明を心がけ、患者の話をしっかりと聞いてあげましょう。 また院内スタッフの対応で不安や不快感を与えないよう、患者目線の対応で満足度を高められるような心がけが必要です。
クリニックの認知度を高めるための集患対策
認知度を高めるために、いくつかの手法をご紹介します。 それぞれに特徴やメリットがあるので、自院にあった集患対策を選んでみてはいかがでしょうか。
デジタルサイネージの設置
待合室のTV画面にデジタルサイネージを導入すれば、TV番組を流すよりも有効に活用でき、収益貢献への期待が見込めます。 特に待ち時間が40分を超えるクリニックでは、院内広報や感染症予防、診療内容に合った医療コンテンツを流すことで、患者が待ち時間を有効に過ごせるだけでなく、クリニックの認知度を高める役割も果たせるでしょう。
WEBサイトやSNSでの情報発信
クリニックのWEBサイトをみて、来院するかを判断する患者は多いものです。 そのためWEBサイトの内容を検討し、内容の変更や補充改定をしましょう。 ブログなどがあれば定期的に更新し、WEBサイトへの訪問率をあげることも大切です。 また、SNSの運用も効果をあげる手段のひとつです。 幅広い年齢層の患者が多い場合はLINE、堅実な印象を持たせたい場合はFacebook、産婦人科など女性向けの場合はInstagramを使うなど、自院のターゲットに合ったSNSを利用するとよいでしょう。
クリニックのパンフレットやチラシの配布
口コミを増やすのに有効な手段として、院長の挨拶や診療内容を紹介したパンフレットの配布や、チラシを新聞折り込みにする方法があります。 パンフレットやチラシのデザインをWEBサイトと統一することで、患者にとってはどこのクリニックかイメージしやすくなるため、ブランディング確立にも繋がります。
インターネット広告(リスティング広告)
スマホの利用者が多いことから、検索連動型のインターネット広告(リスティング広告)を試すのも方法のひとつです。 例えば、「○○区 耳鼻科」などのキーワードを検索すると、自院の広告が表示されます。 診療圏のエリア設定や自院にあった様々な設定をオーダーすれば、無駄な広告費用を使うことなくアピールが可能になります。
診療圏におけるMEO対策
MEO対策とは、Googleマップでの検索結果を最適化することです。 スマホなどを使い、Googleマップ上で「小児科」「歯科」など検索すると、近くのクリニックや病院が表示されます。 場所や診療時間、写真や口コミなどの情報を載せられるので、地域密着型のクリニックにおすすめです。
まとめ
クリニックの認知度を高めるためには、WEBサイトやSNSの利用、インターネット広告、新聞への折り込みチラシなど、様々な方法があります。 自院にあったサービスの活用、運営を行えば、来院患者の増加が期待できます。 ストレスの多い待ち時間はデジタルサイネージを活用するなど、利用しやすさを考慮することも大切です。 再来患者を増やすため、医師だけでなくスタッフも患者目線での対応を心がけ、患者に満足度と信頼感を持ってもらえるかかりつけ医を目指しましょう。
- 参考サイト
- https://mediva.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/10/kyoukasyo1-2.pdf
- https://www.the-iinkaigyo.com/special/after/001_05
- https://www.smsnavi.com/jirei_hospitalcancel.php
- https://www.avenir-executive.co.jp/parttime-dr/article/kanjyataiou/
- https://i-and-c.jp/merit.php
- https://www.medianetworks.co.jp/hospital-jirei.html
- https://gentosha-go.com/articles/-/17802
- https://clinicstation.jp/topics/2642/
- http://www.medicallink.co.jp/syukan.html
- https://www.faro-co.jp/farostyle_dtp.html
- https://seo-best.jp/medicalseo/gatherpatients/
- https://www.3bees.com/blog/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%EF%BC%88%E7%97%85%E5%8C%BB%E9%99%A2%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E9%9B%86%E6%82%A3%E3%83%BB%E5%A2%97%E6%82%A3%E5%AF%BE%E7%AD%96%E6%96%B9/?p=1015
- https://seo-best.jp/medicalseo/gatherpatients/
- https://valueseed.net/ad.html
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