IoT 医療

医療分野における最新のIoT活用法

医療分野におけるIoTの活用

医療分野におけるIoTとは

「IoT(Internet of Things)」とは、身の回りのあらゆるモノがインターネットと接続される技術のことです。 医療分野では、「IoMT(Internet of Medical Things)」と呼ばれ、医療に専門性のある分野として医療に活かすことが期待されています。 具体的に利用される機器はさまざまですが、IoT導入事例としては、患者が普段からウェアラブル端末などを身につけておくことで、生体情報や運動情報を取得することが可能です。 これにより正確な診断・診療に大きく貢献し、治療や問題の早期発見や予見に繋がります。

IoTによる医療現場の見える化

IoTを導入することで、次にあげることが可視化できます。 医療現場でのIoT活用で改善が期待できることを見ていきましょう。

スタッフの労働環境

業務の多さから、長時間労働になりやすい医療現場では、医師や看護師の業務を可視化することができます。 業務を可視化することで、作業の分担や労働環境の見直し、改善に貢献できるでしょう。 また大学病院などでは、医師が大学の教授として勤務するなど、異なる勤務を交互に行うこともあり、IoTを活用することで労務管理に役立つ可能性も含んでいます。

医療データの共有

医療データをデジタル化することにより、検査結果やデータを共有、活用することができれば、院内の医師同士だけでなく、複数の医療機関との連携も可能になります。 データのデジタル化によって得られた検査数値のグラフ化や分析が容易になり、さらに多くのデータを集めたビッグデータを活用すれば、新たな治療研究に役立てる可能性もうまれます。

医療機器の管理

病院内で使用する医療機器は価格が高く、数十万円~数百万円するものまでさまざまで、紛失した場合の損害が大きいため適切に管理しなければなりません。 心電計や血圧計など、各病室へ移動させられるものは所在確認に時間がかかっていましたが、IoT導入をすることで所在確認がスムーズに行えるようになります。

IoT導入する際の課題

IoTの導入は、メリットだけではありません。 想定される一番の課題は「セキュリティの強化」です。 最近ではIoMTを狙ったサイバー攻撃が急増しており、患者の医療データの漏洩や検査数値の改ざんなど、秘匿性のある個人情報が危険にさらされる心配があります。 医療機器メーカー、システム開発企業、セキュリティ企業、医療機関の連携をはかり、セキュリティ対策を考えることが重要になってきます。

医療現場におけるIoTの活用事例

IoTの活用方法として、実際に使用された事例とはどのようなものでしょうか。 患者に寄り添ったIoTを活用すれば、医療従事者にとっての負担軽減にも繋がります。

患者の体調管理

ウェアラブル端末には、腕時計タイプ、着用タイプ、貼り付けタイプ、指輪タイプなどがあり、患者にあわせて使用することができます。 これらのウェアラブル端末により、脈拍数や呼吸数、血圧や運動情報などのさまざまなデータの取得が容易になります。 介護現場で利用する場合、介護ベッドにシステムが装備された「スマートベッドシステム」が活用されています。 寝ている患者の脈拍、呼吸、睡眠や覚醒を知らせる機能があるため、スタッフステーションにいながら患者の容体を確認でき、スタッフの負担軽減に繋がります。

服薬の管理

ひとり暮らしの高齢者が増加し、薬の飲み忘れや飲み間違えの心配も増えてきました。 薬箱にIoTを導入することで服薬管理を実現した例では、薬袋と薬箱を相互に通信させることで、「いつ」「いくつ」「どの種類を」取りだしたのか、把握が可能になりました。 また飲み忘れや飲みすぎが起こると、利用者に音声やランプで警告を出し、同時に担当看護師にも警告をするIoTもあります。

遠隔での診療

携帯やタブレット、パソコンを使用すれば、遠隔から医師の診療をうけることが可能です。 また眼鏡のカメラから映像を送信できるIoTを使用すれば、患者の状態を映像で確認しながら診断ができます。 そのため、文字で伝えるよりも正確に伝わり、患者にとっては再診の必要性がなくなることもメリットです。 過疎地や災害地、寝たきりや病院へ行くことがむずかしい患者の診療に活用できるほか、妊婦検診や眼科医療、遠隔地での介護など、幅広い導入が期待されています。

まとめ

医師や看護師の業務を見える化することで、業務の無駄をなくし効率が上がるIoTの利用は、医療現場にとって重要な役割を果たすでしょう。 また医療従事者だけでなく、IoTを使用することで患者にもメリットが多くうまれます。 患者が置かれている状況にあったIoTを選べば、負担が軽減されるだけでなく正確な診断も可能になるのです。 一方では、導入にあたりセキュリティ面での課題があります。 サイバー攻撃が増加しており、IoTを導入、運営していくためには、しっかりとしたセキュリティ強化に努めなければなりません。 IoTは目覚ましい進歩を遂げています。 それぞれの病院やクリニックにあったIoTを選び、活用していくことで、その価値を高めていきましょう。

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